外壁塗装の塗料について説明します。

 塗装工事を行う際に注意しなければいけないのが塗料です。しかし、一般の人にはよく分かりませんよね。そこで、この道ひとすじのシーサーペイントが、はじめての方でもわかりやすく、楽しく塗料の説明をいたしましょう♪
最近では、ひと昔前では考えられない良い塗料が続々生まれてきています。但し、どんな塗料でも良いわけではありません。お客様のお家(風土や建物)に合致した塗料を厳選して提供する!これがシーサーペイントのこだわりです!

塗料の種類:『下塗り塗料』と『仕上げ塗料』

塗料には、大きく分けて2種類の塗料があります。『下塗り塗料』と『上塗り塗料』です。それぞれについて、説明をいたしましょう。
下塗り塗料は、素地や古い塗膜との密着性を保つための必要な塗料です。この下塗り工程を怠る(いい加減な塗装・材料の選択)と、どんなに良い上塗り塗料を塗装しても、その性能を発揮出来ません。塗装工程のなかでも一番大事なのです!
シーサーペイントでは、下地の状態よって判断し、(下塗りを2回・上塗り前2回)4回塗りをおこなっています!上塗り塗料は、美観・耐久性・防水性・親水性など建物を美しく保ち続けるための機能を備えた塗料です。

1.「下塗り塗料」は壁材に合わせて、分類されます。

・サイディング壁

サイディングは、デザイン性も高いほか軽く耐震性・防耐火性などにも優れています。一方で、熱を持つ為に夏は暑い室内になったり、ボード自体が反り返る現象や、継ぎ目コーキングの(劣化、剥がれ)などもよく見かけます。
シーサーペイントでは、この様な現象を少しでも軽減する意味でも遮熱塗料による塗装をお勧めしています!下塗り塗料には、シーラー(プライマー)などを使うのが一般的ですが、シーサーペイントでは、染み込んで下地から固める弱溶剤型の浸透性シーラーをお勧めしています!

こちらが浸透シーラー。ETERNITY(エタニティ)です。

・モルタル壁

モルタル壁は、耐久性もあり、熱を持ちにくく塗膜の劣化が遅いのですが、建物の動きに追従出来ない為、ひび割れの発生に注意が必要です。また、ひび割れ箇所からの雨漏りがあったりもします。
シーサーペイントでは、一度も塗装されていないモルタル壁の場合は、弱溶剤型の浸透性シーラーでしたじを固めた後、(弾力性)のある微弾性フィラーをお勧めしています!

モルタル壁。築40年程度のお家に多いですね。

こちらが浸透造膜プライマーで最も有名な『ETERNITY ex1』です。

・ALC壁

ALCは、耐久性・耐火性・耐震性・遮音性があるのが、特徴なのですが、継ぎ目のコーキングが劣化し、雨漏りの原因にも。
シーサーペイントでは、コーキング打設(増し打ち)を行い旧塗膜の種類・状態により染み込んで下地から固める浸透性シーラーもしくは、弾性フィラーなどを使用します。

今も昔もひそかに人気の壁です。

・木の壁

木部は外部(雨ざらし)の場所では特に難しいのです。膨張・収縮(温度により水分を吸ったり吐いたり)を繰り返し塗装をしても、塗膜にひび割れ・剥がれが、起きやすいのです。その為、一般的な塗料でわなく中に浸透して防腐効果を持たせるタイプの塗料をお勧めしています!劣化の激しい木部に対しては、鉄板などによるカバー工法をお勧めすることもあります!

・トタン・ガルバニウムの壁

金属系の素材には、瓦棒・波トタンや、金属系サイディングなど色々です。最近では、ガルバ二ウム鋼板を使用しているため錆にも強く耐久性もあるのが特徴です。施工にあたっては、まず ケレン(研磨)錆ている箇所、旧塗膜の捲れなどをしっかり除去します。このケレン作業を怠ると短期間で錆が発生したり塗料が剥がれたりするのです。
また使用する錆止め塗料は、防錆性・密着性に優れているエポキシ樹脂系の錆止めを使用しています。

ガルバニウム。オシャレなお家で時々見かけますね。
鉄に対しては、サビ止め効果の入ったプライマーを使用します。

・コロニアル屋根

こういった屋根材こそ誤った下塗り材を使用するとすぐに塗料は、剥がれてしまいます。まして塗装前の下地処理(高圧洗浄)などを怠ると2~3ヶ月後に剥がれてしまう事もあります。スレート系の屋根材は、しっかり高圧洗浄を行った後、中まで染み込み下地を固めてくれる弱溶剤型の浸透性シーラーを塗装します。下地の状態によっては、2回塗装し、吸込み状態を確認して中塗り・上塗りの工程にうっつていくのです。下地処理が一番大事です!

コロニアル屋根
傷んだ屋根には、弱溶剤2液型の浸透造膜プライマーが最適です。

 「下塗り塗料」は、いろいろな塗料があるようにも感じますが、体系的に並べると上記のとおりです。どれも役割としては「仕上げ塗り塗料」と壁材を密着させるということなのですが、壁の『素材』に合った「下塗り塗料」を使うことがルールです。

※このルールを守らないと塗膜が密着しない、つまり「剥がれ」が起きるということになります。

2.「仕上げ塗料」は「耐候性」と「機能ごと」に分類されます。

 「仕上げ塗料」は、「耐候性」(どれくらいの長持ちを期待するか?)と「機能性」(遮熱・断熱・光沢・等)で分類されていますので、順番に見ていきましょう。大手塗料メーカーにこだわる必要はありません。色々なメーカーからご自宅の状況に合ったベストな塗料を選ぶことが重要なのです!

遮熱・断熱塗料

遮熱と断熱は、性能が全く違います。遮熱は太陽放射において赤外線を高反射させることで建物内部への熱侵入を防止する性能です。断熱は、熱伝導抵抗を大きくし熱貫流量を少なくする事を目的としてしている性能です。時期を問わず室内を快適にしたいのなら断熱を。夏期の室内温度上昇を防止したいのなら遮熱をお選び下さい。
注意点として、施工後、夏場のエアコンが全く必要無くなる・冬場のファンヒーターはもういらないという幻想ではなくエアコンやファンヒーターの設定温度が今までより省エネ水準へと変えて行く事の出来る画期的な塗料なのです!

遮熱ならNCK販売㈱(日本中央研究所)の〔エシカルプロクール〕もしくは、〔アドグリーンコート〕がお勧めです。高い遮熱・放熱性能に優れているからです!断熱なら日清産業の〔ガイナ〕が有名です。JAXAとの共同開発により開発された素晴らしい塗料です。しかし、プレミアムペイントジャパン(株)の〔マジック〕も負けていません。断熱効果の持続やラジカル制御顔料を使用しているため耐候性の高さなどからしてシーサーペイントでは、は、プレミアムペイントジャパン(株)の〔マジック〕をお勧めしています!

遮熱塗料メーカー名塗料製品名
NCK販売アドグリーンコート
NCK販売エシカルプロクール
日本ペイントサーモアイウオール
日本特殊塗料パラサーモ
エスケー化研クールタイト
プレミアムペイントMajic(マジック)
日清産業ガイナ

シリコン塗料

シリコン樹脂は、今では一般的な塗料として、普及しているのは熱にも強く耐久性も8~15年と優れているからです。数あるシリコン塗料の中でもラジカル制御のある塗料を選ぶのが大事です。
ラジカル制御とは、(チョーキング)を抑える性質がある為より長持ちさせてくれるのです。水やシンナーの希釈量や職人さん技術によって塗料の耐久性には、大きく左右されます。規定量は、しっかり守り気持ちを込めて!

エスケー化研の〔プレミアムシリコン〕  プレミアムペイント社の〔ピュアピュアシリコン〕がお勧めです。

フッソ系塗料

フッ素樹脂塗料のメリットは、何と言 っても13~20年と耐用年数の長さです。また、美観性にも優れ親水性(雨の日に塗膜表面の汚れを落とす効果)があり、防藻・防カビ性・耐摩擦性に優れており長期間美しい艶や光沢を保ちます。ただし、建物の揺れ等で外壁のひび割れが発生すると、塗膜が一緒に割れる事もあります。
(これは、他の塗料でも同じことです。)ご自宅の立地条件や建物の下地などによって異なるため注意しましょう!

プレミアムペイント社の〔SHANGRI-LA(シャングリラ)シリーズ〕がお勧めです。

無機ハイブリッド塗料

 一番長持ちすると言われている塗料は「無機ハイブリッド塗料」というものです。無機とは石のような無機物を指していますが、ゴムと石を比べてたら、石のほうが硬いのはおわかりいただけますよね。そのようなイメージから、現在では「無機ハイブリッド塗料」が一番長持ちすると言われています。各塗料メーカー耐候性として20年前後を提示しており、施工店の保証制度でも15年前後が提示されています。

 ただし、この無機ハイブリッド塗料で施工する方々は、現時点では全体の10%前後。費用面がお高いこと等が挙げられますし、たとえ20年間長持ちしても、デザインは変えたくなるからだと思います。

 以上が塗料のご説明となります。ただし、シーサーペイントでは、お客様は塗料については細かな点までご理解くださらなくて良いかと思っています。(時代によっても変わりますし、メーカーごとにそれぞれ訴求していることが違いますし、また施工店ごとに自分たちの主張が違いますので。。。)

 ですから、塗料については大枠をご理解していただくことができたら、あとは、私たちシーサーペイントに安心してお任せくださいね。

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